設立宣言

障害年金支援ネットワーク設立宣言

　この国の障害年金（以下この用語は、障害手当金を含むものとして用いる。）は、他の二年金と比較して、格段に受給が難しいものにされてしまっている。だから、これを当事者任せにしていたのでは、結局、憲法で補償された社会保障を受ける権利を守ることが非常に難しい。

　障害年金の裁定請求業務を当然に代行できるのは、法令上からも事実としても、社会保険労務士のみである。従って、障害者が障害年金を受給することが困難であることに思いを致すならば、我々は、このことを自身の問題として考えなければならない。

　しかしながら、これを社会保険労務士個々の良心の問題として対処するのであれば、全国で数十万人と考えられる、障害年金を受けるべくして受給できていない障害者の願いには、到底応えることができない。

　ここに、社会保険労務士が結集して障害年金支援ネットワークを結成することの、最大の意義がある。

　我々は、集団としてのネットワークの機能を充分に活用し、社会に対して、障害年金についての啓蒙を幅広く行い、障害者と我々が出会う場を拡大することに力を注ぐ。

　そして、障害年金裁定請求業務代行の要請を受けるときは、ご本人との充分な連携を保ちつつ、その受給権獲得のために誠心誠意その能力を発揮する。

　そしてさらに、このネットワークを全国に広げることを、組織上の大きな目標としてその実現に努める。

　我々は、最後に次のスローガンを掲げて、障害年金支援ネットワークの設立を宣言する。

すべての障害者に障害年金を

すべての都道府県に障害年金支援ネットワークを

　　　　2001年4月8日

障害年金支援ネットワークの設立に参加した社会保険労務士一同